第4課 漢字と日本人
Aごろ
<練習>
1. 次のなかから、「ごろ」といっしょに使えることばを選びなさい。
春 土曜日 7月 3時 一ヶ月 2週間 江戸時代 8時間
2. 正しい文に○、間違っているものに×をつけなさい。。
①( × ) 東京から大阪まで新幹線で3時間ごろかかります。→ ぐらい
②( ○ ) A:娘さんの結婚式はいつごろですか。
( ○ ) B:秋ごろになると思います。
③( ○ ) 先生:明日から夏休みですね。いつごろ国に帰りますか。
( × ) リー:あさってごろです。4時20分の飛行機です。→ あさってです。
AさいにB
<練習> 「ーさい」を使った言い方に変えなさい。そのさい、文全体を書き言葉の表現に変えなさい。
①大統領が日本へ来たとき、このホテルに泊まった。
大統領が日本へ来たさい、このホテルに宿泊した。
②コンピューターを使うときは、事務室に申請書をださなきゃなんない。
コンピューターを使用するさいは、事務室に申請書を提出しなければならない。
③試験の時は、携帯電話の電源を切ってください。
試験のさいは、携帯電話の電源を切ってほしい。
④奨学金を申し込むときは、指導の先生の推薦状が要ります。
奨学金の申請のさいは、指導教員の推薦状が必要だ。
⑤意見をいうときは、賛成か反対かはっきりしたほうがいいですよ。
意見を述べるさいは、賛成か反対か明確にしたほうがいい。
A。それに対してB。
<練習> 最も適当な表現を選びなさい。
①1990年代後半から、日本では長い不景気が続いていた。 ( それに対して・しかも・ところで ) 、中国は順調な経済成長を続けている。
②リーさんは、漢字が苦手だ。 ( そして・それに対して・それで ) 、ユンさんは漢字にだけは自信がある。
③発表の準備で3時に会う予定だったが、トムさんが遅れた。 ( それに対して・そのため・そして ) 、リーさんは1時間も待たされた。
④福岡には国際空港があり、世界各地から観光客が訪れる。 ( それに対して・一方で・そのうえ ) 、船で訪れる観光客も多い。
Aべきだ
<練習> 正しいものに○、間違っているものに×をつけなさい。
①( ○ ) 学生は勉強するべきだ。
②( × ) 両親を心配させないべきだ。 → させるべきではない
③トムさんは夜遅くまでゲームをしていて、授業に遅刻してしまった。
( × ) トムさん:あー、早く寝たべきだった。 → 寝るべきだった
④( × ) 早くやせたいなら、たくさん食べるべきです。 → 食べるべきではありません
⑤( × ) 今日のコンサートはとてもよかった。やはり行くべきだったと思う。 → 行ってよかったと思う
はたしてA
<練習> 次の文に述べられている筆者の考えはAとBのどちらか選びなさい。
①はたして漢字は必要なのだろうか。
→ A ほんとうに漢字は必要だ
B ほんとうに漢字が必要かどうかわからない
②はたしてリーさんは成功した。
→ A リーさんが成功するはずがないと思っていた
B リーさんはきっと成功するはずだと思っていた
わざわざA
<練習> 「わざわざ」と「わざと」、どちらか適当なほうを選びなさい。
①( わざわざ・わざと ) 迎えに来てくれてありがとう。
②リーさんはトムさんのために ( わざわざ・わざと ) コンピューターを持ってきた。
③だれも入ってこないように ( わざわざ・わざと ) 教室のかぎをかけた。
④授業に行くとき、前にクラスメートがいた。いっしょに歩きたくないので、 ( わざわざ・わざと ) ゆっくり歩いた。
4課
漢字と日本人(文法)
読みのねらい
①事実と意見を区別しながら読む。対立する2つの意見を対比しながら読みとる。
②筆者の意見に対し、自分の意見を持つ(批判的に読む)。
[本文を聞いてみよう]
1.日本語で、漢字だけではなく、ひらがなやカタカナも使うのはどうしてですか。
漢字は中国から入ってきた文字で、中国語と日本語は仕組みが違うため、ひらがなやカタカナが必要になったから。
2.筆者は日本語で漢字を使うことについてどう思っていますか。
あまり積極的に賛成していないが、漢字をなくすことはできないと思っている。どちらかと言えば反対している。
1課
4課
漢字と日本人(読解)
[読む前に]
自分の国の文字について考えさせ、日本の文字とどう違うかなど、自由に言わせる。
1.自分の国の文字の歴史を知っていますか。説明してください。
2.自分の国のことばには何種類の文字がありますか。
漢字についての知識を確認する。ここでは細かく説明せず、本文を読んだ後でもう一度確認すればいい。
3.漢字の勉強は好きですか。
4.漢字に音読みと訓読みがあるのはなぜか知っていますか。
5.漢字は便利だと思いますか。
全体の要点を大きく把握する。
本文を読み、次の①~⑤が本文の内容と同じときは○、異なるときには×を書きなさい。
①(×)漢字は日本で発明された文字である。
②(×)漢字は、日本語を表すのに適当で、便利な文字である。
③(○)日本では、漢字の使用をやめようという意見が何度も主張されたことがある。
④(○)日本語には同音異義語が多い。
⑤(×)筆者は、漢字は日本の文化であるから、これからも守っていくべきだと考えている。
本文読解上の注意点
文末表現に注目し、「事実」「一般的な意見」「筆者の意見」「ほかの人の意見」等を区別して読む。
71 ページ16 行目「漢字擁護論者」
難しいことばだが、「漢字に反対する人たち」「それに対して」を手がかりに意味を推測させる。わからないことばがでてきても、推察して読むストラテジーを身に付けられるように。
72 ページ6 行目「思い」、「どうしてもしたい気持ち」、「生前のこころざし」
別のことばで表すとき、そのまま和語に置き換えることはできなくても修飾語をつければ表現することができることに気づかせる。 また、別のことばで表せるといっても、「長すぎる」など反論が可能。
72 ページ9段落英語のアルファベットと比較した漢字について筆者の主張
英語は文字そのものは少なくても、スペルが難しい。日本語とはその点が違うことに気づかせ、筆者の論点の弱点をついて反論させたい
1 段落
5、6世紀ごろ漢字が中国から日本に入ってきた。
日本人は日本語を文字で表すことができるようになった。
しかし、そのためにはさまざまな工夫が必要だった。
たとえば: 音読み、訓読み= 読み方
ひらがな、カタカナ= 発明
送り仮名
2 段落
昔の人の工夫は異なる言語の文字をうまく取り入れた知恵だと評価されている。
また、日本語は4種類の文字を上手に使い分けて表記する豊かな言語だと考えられている。
3 段落~ 4 段落
漢字廃止論 江戸時代 明治時代 昭和時代 何度も提唱された。
漢字に反対する人たちの意見
① 数が多すぎて覚えるのに時間がかかる。
② コンピューター入力のさい、変換する手間がかかる。
5 段落~ 6 段落
漢字に賛成する人たち= 漢字擁護論者の意見
①表意文字なので便利→ 読み方がわからなくても意味がわかれば文章を理解できる。
意味を組み合わせて新しいことばを作ることもできる。
さらに
② 漢字は日本の伝統であり、優れた文化であるから守るべきだ。
7 段落~ 10 段落
漢字に賛成する人たち
日本語は同音異義語が多いから、漢字は便利だ。
しかし、私(筆者)は、漢字があるために、1 種類で済むはずのことばが何種類にもわかれ、
日本語を複雑にしていることは問題だと思う。
もう一つの問題
ある調査によると
高等学校を卒業するまでに習得できる漢字は多くても1500 字程度だということだ
つまり
高等学校を卒業しても社会生活に必要な漢字の80%ほどしか習得していないことになる
だから、筆者は漢字の使用に
( 積極的に賛成している・どちらかといえば反対している)
次の文を読んで質問に答えなさい。
1.下線部「主張」について
ア.だれの主張か。→漢字の使用に反対する人たち
イ.主張の内容は、どこからどこまでか。→「漢字の数が多すぎるので覚えるのに時間がかかる」
2.下線部①について
①「常用漢字」とは何か。→一般の社会生活に使用される漢字の目安
② 下線部ア~ウの中で、「常用漢字」と同じものをさしているのはどれか。→イ
ウは、「一般的に使用されている文字」までなら、常用漢字とほぼ同じといえるが、「の80%」となると同じではない。
下線部②について
③ 何が「大きな問題」なのか。にことばを入れて文を完成しなさい。
大きな問題とは
日本人が高等学校を卒業しても、一般的に使用されている文字の80%しか覚えていないこと
本文のまとめ」を参考に、問いに適切な形で答える。
1.漢字が中国から入ってきたとき、漢字を使って日本語を書くためにどんなことをしたか。
音読み、訓読み、ひらがな、カタカナの発明、送り仮名といったさまざまな工夫。
2.昔の人が1 のようなことをしたのはどのように評価されているか。
異なる言語の文字を、創意を重ねてうまく取り入れた知恵だと評価されている。
3.漢字の使用に反対する人たちは、どんな主張をしているか。
漢字の数が多くて覚えるのに時間がかかる。もし、漢字をなくせば、ほかのことを学ぶ時間が増えるし、コンピューターの入力のときの手間も省けると主張している。
4.漢字の使用に賛成する人たちは、どんな主張をしているか。
漢字は表意文字なので、読み方がわからなくても意味がわかるし、意味を組み合わせて新しいことばを作ることもでき、便利だと主張している。
5.筆者は漢字の使用に賛成か、反対か。
どちらかといえば反対する立場をとっている。
6.なぜ、筆者は漢字の使用に(賛成・反対)しているのか。
漢字があるために、ことばが何種類にもわかれ、日本語を複雑にしているから。
7.筆者は将来、漢字がどうなると思っているか。
今後もさまざまな論争が続くが、簡単に廃止することはできないと思っている。
8.筆者の意見に対し、理由を挙げて反対の意見を述べなさい。
→筆者に賛成だという場合でも、さまざまな角度から考え反論させたい。
<練習>
1.次の文を漢字で書いてみよう。
①ははははがいたい。→ 母は歯が痛い
②にわにはにわにわとりがいる。→ 庭には二羽鶏がいる
③みちのみちをあるく。→ 未知の道を歩く
2.話す時、「かき」をどうやって区別するか考えてみよう。
前後の文脈で区別する。アクセントで区別する。「くだものの柿」「貝の牡蠣」など説明をつけて区別する。
→はじめに考えさせて、意見がでてこないときは、下の説明を読んでからまとめさせる。